元徳島県警で犯罪コメンテーターの秋山博康さんと、冤罪被害者の土井佑輔さんが差し呑みをする。2012年、大阪・泉大津市で起きたコンビニ強盗事件で、当時21歳の土井さんが逮捕された。そのコンビニは、土井さんの自宅から近いためよく通っており、自動ドアから土井さんの指紋が検出されたという。警察署に留置されて取り調べを受けたが、土井さんは弁護士から「本当にやってないなら黙秘をしなさい」と言われ、アドバイス通りにした。取り調べで毎日4時間罵声を浴び続けた土井さんは、心が参ってしまいそうになったが、それでも22日間の拘束期間を黙秘して貫いたという。その後、土井さんは窃盗罪で起訴され、夢だったミュージシャンのメジャーデビューの夢を絶たれる。拘置所で約9か月の勾留生活を過ごすうちに、土井さんは復讐心や自殺したいという気持ちに満たされていったという。そして、土井さんの母親がコンビニの監視カメラを念入りに調べた結果、土井さんが自動ドアに触れたのは事件の5日前と判明する。事件から約2年が経ち、土井さんの無罪は確定したという。土井さんは、裁判で無罪が告げられた後、裁判官に「土井さん」と名前で呼ばれ、「21歳という青年の尊い時間をこんなにも奪ってしまったからこそ、1分1秒でも早く無罪でも伝えたかった」と言われたことに感動したという。その後、強盗事件の真犯人は特定されるものの、すでに事件から10年が経っており、時効が成立してしまったという。土井さんは、警察幹部から謝罪を受けたものの、当時取り調べた刑事や検察は冤罪を知らないままでいることに怒りを感じたという。秋山さんは、どんな凶悪犯でも子供の頃は人間だったことを考えて取り調べをしてきた過去や、冤罪だと気づいた際に刑事はちゃんと罪悪感を感じることなどを話し、土井さんは涙した。
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