来週日曜日に大阪・関西万博が開幕する。大阪市此花区夢洲の万博会場で実際に来場者を招いたテストランが始まった。きのうは関係者など約1万人が参加。きょう、あすは無料招待の大阪府民などが参加する。最新技術を用いた企業パビリオンも次々に御披露目。目の前でパフォーマンスを行うのは人気ユニット・Perfume。しかし、彼女たちがいるのは会場から20km離れた場所。NTTのパビリオンで公開されるIOWN技術。5Gのおよそ40倍の超速大容量通信を活用することで遠方で行われるライブをほとんど遅延がない状態で見ることが可能。鉄腕アトムが目印のパソナグループのパビリオン「PASONA NATUREVERSE」では未来の医療技術などを展示。目玉は、iPS細胞から生まれた心臓(約3.5cm)。実際の心臓と同じ機能ではないが人の体温に近い培養液に浸すと拍動する。大阪大学・澤芳樹特任教授は「僕の後を継承してくれたら50年後には実現するかと。展示することで子どもたちにインパクトを与えたい」と話す。一方で、パビリオンの建設遅れが懸念。参加国が独自建設するパビリオンは外観完成を意味する「完了証明」の交付が全42館のうち22館のみ。