ロボット掃除機「ルンバ」を手がける「iRobot」は今日、これまでの全ラインアップを刷新した新製品を発表。機能やデザインを全面的に見直した。ゲイリー・コーエンCEOは「日本は最重要市場の1つ。日本の家庭に特化した製品の開発に向け多くの調査を行っている」などと話した。新商品ではターゲット別に商品を展開。ファミリー層向けにはマイクロファイバー製の2つの丸いモップが回転するモデル。壁際ではパッドが伸びて隅々まで掃除できる。単身世帯向けには集めたゴミを圧縮して最大60日間ゴミ捨て不要になる機能を搭載した。ロボット掃除機は競争が激化しており、日本では依然iRobotがシェアトップだが、世界市場では中国メーカーがiRobotを追い抜いている。iRobotの2024年10-12月期の売上は前年から44%減少し、約110億円の赤字となった。業績不振を受けて株価は2ドルを割る水準にまで低迷している。コーエンCEOは「中国製品にはないブランド力が当社にはある。また重要な知的財産も持っており、ビジネスモデルを変更してかつてないスピードで取り組んでいる」などと話した。