R2-KTを作ったスター・ウォーズの大ファン・アルビンさんはスター・ウォーズファンコミュニティー「第501軍団」の創設者。病気の子どもたちのための募金活動や病院訪問活動などを行う慈善団体で会員数は世界で14000人を超える。1998年5月、アルビンさんに二女・ケイティが誕生。2004年から日常生活で頻繁に転ぶようになったケイティに検査を受けさせたところ脳腫瘍が発覚。手術不可能な場所にあったため取れる方法は薬と放射線治療しかなく余命は6か月～1年。
アルビンさんはケイティにサプライズで渡すピンクのドロイドR2-KTを作るため、R2-D2ドロイドを作るコミュニティー「R2ビルダーズ・クラブ」に連絡を取った。問題は時間だった。パーツの準備だけで1年はかかるがケイティに残された時間は長くて1年。急ピッチでパーツの作成に取り組んだが同時にケイティの病気も進行していく。R2ビルダーズ・クラブでR2-KT製作メンバーの一人だったアンディ・シュワルツさんはアルビンさんからケイティには時間がないという連絡を受けて、自分のR2-D2をピンクに塗り直して届けることを決意。そしてR2-KTは毎晩ケイティを見守り続けた。2005年8月9日、ケイティはR2-KTとの出会いから3週間後に旅立った。その後、R2-KTは第501軍団とともに病気で苦しむ多くの子どもたちを訪問するようになった。するとアルビンさんにスター・ウォーズ出演のオファーが入る。