AI投資ROBOPROなど、金融機関向けの運用基盤システムや金融市場予測ソリューションを提供する会社を傘下に持つFOLIOホールディングス。CEOの甲斐真一郎さん（42）は両親が証券会社に務めていたこともあり、幼少期から日経平均の株価を気にする、経済に興味がある子どもだった。京都大学に進学（大学時代はプロボクサーとしても活動）し、外資系の投資銀行に入社、トレーダーとして10年間勤めた。フィンテック（金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動き）という業態が出来上がってきた時代、甲斐さんは日本にもこの潮流が来ることを確信していた。2015年、証券会社FOLIOを創業したが、経営知識もなく、エンジニアやデザイナーとの接点もなく、仲間集めに苦労した。しかし仲間は徐々に増えていった。資産形成の重要さを日本に伝えることで、将来的にひとりひとりが自分の力で自分の資産をつくっていき、自由や豊かな生活を手にするというような世の中にしていくことを夢見ている。あきらめずに勝つまでやり続ければいつかは勝つという信念を持っている。甲斐さんの未来に遺したい夢は、便利でかつ信頼性の高い資産運用のサービスを作り続けていくことで、未来の金融を創っていくこと。