スウェーデンのNATO加盟をめぐり、9日、バイデン大統領は電話で、エルドアン大統領を説得し、10日には、クリステション首相がエルドアン大統領に直談判し、エルドアン大統領は、スウェーデンのNATO加盟を容認する決断をした。ほとんどの国がスウェーデンの加盟を支持するなか、トルコだけが突出すれば、孤立を招きかねないと判断したとみられる。アメリカとトルコは、戦闘機などをめぐり、関係がギクシャクしていたが、バイデン大統領は、スウェーデンの加盟を実現させるため、現在の主力戦闘機であるF16をトルコに売却する意向を示し、エルドアン大統領としては、アメリカとの関係修復のためにも、加盟を承認することに踏み切ったとみられる。今後は、ロシアの反発も予想される。