月面着陸に成功したSLIMは、その後のデータの解析で着陸目標地点との誤差を100m以内とする「世界初」のピンポイント着陸に成功したことも判明している。一方、エンジンのトラブルで想定とは異なる姿勢で着陸したことから、探査機に搭載された太陽電池に太陽光が当たらず、発電ができていない。JAXAは復旧に向けた作業を続けてきたが、地上と探査機との通信を確立することに成功し、運用を再開したと今朝明らかにした。JAXAは観測対象として絞っていた6つの岩に、相対的な大きさをイメージしやすいよう犬の種類に準えて愛称をつけている。うち1つのトイプードルと名付けられた岩では電源が復旧した後に探査機に搭載された特殊なカメラを使って撮影できたものだという。JAXAは今後こうした月面での調査を続けることにしている。