一番搾りやスプリングバレーなど、時代を切り取ったビールを生み出してきたキリン。次に挑戦するのはビールらしくないビール。入社5年目の若き醸造家が乗り出した。17年ぶりの新ビールブランド・晴れ風が4月2日に発売される。晴れ風開発担当の東橋鴻介さんは、飲みごたえ、ビールらしいうまさを生かしつつ、マイルドに飲みやすく、と話す。東橋が力を入れたのはスタッフ同士のテイスティング。飲みごたえと飲みやすさのバランスを保つためベストな配合を探っていった。国産の希少ホップ IBUKIを使用し奥ゆかしくきれいな香りに仕上げ、ビールを飲まない若年層を取り込みたい狙い。売り上げの一部を活用し、継承危機のお花見・花火の活動などを支援。キリンビールの田山智広さんは、おいしくビールが飲める環境、社会と共存できて世の中的にもポジティブなアクションに繋がる、そんな構造ができると尚良い、などと語っていた。