第5戦・ポルトガルでのラリーは5月9日から12日に行われた。タイムアタックをするスペシャルステージは22本、総距離は1690.12km。ステージは砂で覆われ滑りやすい未舗装路で、緩やかなコーナーが連続するためハイスピードな展開となる。トヨタは3年連続で優勝している得意の舞台。大会2日目、ドライバーズランキング2位のトヨタのエルフィン・エバンスの走行中、コ・ドライバーがペースノートを受付に置き忘れたことが発覚。ペースノートは走行中にコ・ドライバーが読み上げるコース情報が記載されたノート。スマートフォンに取っていたバックアップを元に難を逃れた。セバスチャン・オジエは走行中にインカムのトラブルでコ・ドライバーの指示が聞こえない状況に。コ・ドライバーはハンドサインで走行をアシストし、タイムロスはほとんどなし。インカム復旧後のステージでは最速タイムをマークして2位につけた。2日目の首位はカッレ・ロバンペラで、ステージ8では最速タイムをマークし、年間チャンピオンの実力を見せつけた。勝田貴元も3位に入り、2日目終了時点での上位はトヨタ勢が独占した。