燃料を液化天然ガスにして二酸化炭素の排出量を大幅に抑えた貨物船の進水式が、けさ下関市の三菱重工業下関造船所で行われ、船主や造船関係者など約900人が参加した。はじめに進水を祝って船主らに花束が贈られたあと貨物船の名前を「TRANS HARMONY EMERALD」と命名したことが発表された。造船会社によるとこの貨物船はことし6月に進水した「TRANS HARMONY GREEN」と同じもので長さ195m、総トン数はおよそ4万9500トンで、乗用車ならおよそ3000台を運搬することができるという。また燃料を液化天然ガスにしたことで二酸化炭素の排出量は重油を燃料としている船に比べて25%抑えられ、硫黄酸化物の排出量もほぼゼロと環境への負荷を減らすことができるという。貨物船は今後、船内で装置や設備を取りつける工事が行われ、来年6月に船主に引き渡され日本と東南アジアを結ぶ航路に就航する予定。