思うままにポーズを決めているシニアの方たちの目線の先にいたのは、TRFのメンバー・SAMさん(62歳)。SAMさんが毎月開催している大人気のダンス教室。その人気の秘密は“医学を取り入れたダンス”で、腕を上下左右に動かすことで凝り固まった肩甲骨の可動域を広げる動きや、スクワットのような動きを取り入れて太ももの筋肉を鍛えて転倒しにくい体を作る。これは、SAMさんが考案し医師や医学療法士が監修したシニア向けのダンス「ダレデモdANCE」。SAMさんは「何歳になっても自分の体を自分で使う。これが一番長く健康でいられる秘訣。死ぬまで自分の身の回りのことを自分でできる体を作っていこうと」と話す。15歳からダンスを始めたSAMさんは日本のトップダンサーとして走り続け、現在62歳。自身も体の衰えを感じる中で、“大好きなダンスで心も体も健康にしたい”とシニア向けのダンスを作ったという。参加者(69歳)は「楽しい〜楽しい〜」、参加者(82歳)は「以前よりも疲れなくなってきた」と話す。“シニア向けダンス”を通して目指すことについて、SAMさんは「『やらなきゃいけない』ではなく、『やりたくなるからやる』に持っていけるのが一番いいと思う。これをどんどん広げていきたいと思っています」と話す。