観客の目の前で激しい戦いを繰り広げるスポーツ「The Armored League」。選手は重さ40kgを超える甲冑を身に着けている。手には刃がとがっていない剣。相手に突きを入れるなどは危険な行為禁止されている。1ラウンド1分、休憩を1分ずつ入れて3ラウンドの戦い。勝負の判定はポイント制。剣だけでなくパンチやキックなどが入ると1ポイント。この日は、8人の騎士が参加し、勝ち抜き戦で盛り上がった。このリーグのメンバーは約50人、リングの中でも真剣に戦う騎士たちだが、普段は共通の趣味を持つ仲間。このイベントを主催しているダミオン・ディグレイジアさん。高校卒業後同時多発テロの2日後に愛国心から空軍に志願した。ところが訓練で大怪我をして退役。その後コロンビア大学とハーバード大学を卒業し金融会社大手に就職。ストレスを発散するため様々なスポーツに挑戦し、たどり着いたのが甲冑を身に着けて戦う格闘技だった。この活動を通して人生が変わったという人がいる。退役軍人のアベイド・ミッチェルさん。アフガニスタンなどに進軍しPTSDを発症。この格闘技をはじめてその症状が緩和したという。この日、アベイドさんは決勝まで進んだ。戦う相手は同じ退役軍人の親友。アベイドさんが見事勝利。