コーヒー販売大手の「UCC上島珈琲」が、世界で初めて、水素で焙煎するコーヒーを来月から販売する。通常、焙煎は化石燃料の天然ガスを燃やすが、UCCは2022年に水素焙煎コーヒーの開発に着手。独自に焙煎機を設計し、数十億円をかけて研究を続けてきた。天然ガスを使った通常の焙煎に比べ、水素焙煎は、加熱する温度の調整幅が広いことがわかっており、様々な温度で加熱することによって酸味や苦味、コクといった多彩な味わいを実現できるという。世界初の水素焙煎コーヒーは、来月9日からUCC直営の一部店舗などで販売する。UCCは、1970年の大阪万博で世界初の缶入りコーヒーを売り出し話題となった。来年の大阪・関西万博を前に、世界初の水素焙煎コーヒーを世に出すことになる。来年4月から本格的な量産を開始するという。
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