リゾート地でもあるインド洋の島国であるモルディブは近年海外からの投資を受けてインフラ開発が促進されている。モルディブは10年前に中国の巨大経済圏構想の一帯一路に賛同してインフラや住宅開発を進めている中で、中国は港湾を利用する権利を確保したいとの思惑や軍事拠点化を進めたいのでないかという指摘もある。モルディブは2018年にインドとの関係を重視するソーリフ氏が大統領に就任し、インド政府は中国に対抗した低利融資で開発を支援した。またインドは今年からモルディブの海軍施設の改築工事を請け負い、現地メディアは将来的にインド軍基地建設の可能性もあるとしている。モルディブでは先月末に大統領選挙が行われ、インド軍の撤退を訴えていた野党候補のモハメド・ムイズ氏が勝利した。インドメディアは中国は言うんどの裏庭に入り込み着実に利益を上げてきた等と指摘している。モルディブでは中国からの借り入れが国の借金の4割を超えていて、中国の投資が再加速するとインフラ検疫を奪われる債務の罠に懸念する声もある。