森田さんは「アメリカでは山火事があったり、関税の影響などが出てきて、小売売上にも影響が出てきて振れが出ています。実際の数値と言われるハードデータ歪みが出てくるので、今日発表のNAHB住宅市場指数・ニューヨーク連銀製造業景気指数は、センチメントのソフトデータも合わせてみていかないと、経済の基調やトレンドが見にくくなる時間に入っています。ただ、金利に対し、住宅データは遅行する傾向があって、これからデータは弱まっていく可能性があります。ニューヨーク連銀製造業景気指数は元々振れが大きいですが、2カ月連続下がっていて、ISM製造業景気指数は1月はよかったので、一番先に出てくるこのデータがどういう出方をするかですね。先行きの製造業のセンチメントを見たいところです」、藤代さんは「ドイツZEW景気期待指数も改善が見込まれています。この指標は、あくまで市場参加者が予想する6カ月先のドイツ経済やヨーロッパ経済で、ユーロ圏の本当の現状に目を向けると、企業景況感は冷え込んだ状態がかなり続いています。ドイツ・フランスの製造業PMIは、コロナの初期局面で急低下したところと同じ水準にまだとどまっている状況です。株・ZEWについても期待計は上回ってきているが、現状の回復がどこまで実態を伴ってくるか注意深く見ていく必要があります。もうすぐドイツ総選挙で、政治イベントがあるごとに目先を見ると、多難という側に市場参加者の心理が傾いていく可能性もあると思います」などと話した。