今年駅開業100周年を迎えた熱海。観光客の目当ての1つが昭和レトロ。昭和34年創業「Cafe 田園」。名物は具材がウィンナー・ピーマン・タマネギという王道のナポリタン。常に大行列ができる「熱海プリン」。昔懐かしい牛乳箱スタイルのケースに入ったプリンは昭和レトロな牛乳瓶のデザインがかわいいと大人気。昭和レトロファンが多く訪れるのは昭和22年創業「レストラン宝亭」。看板メニューはカツカレー。自然な甘みを引き出す決め手は一度蒸したタマネギを使うこと。30分ほど炒めるとリンゴジャムのような甘さに。問題:カレールーを5日間どんな方法で寝かせる?正解:冷凍する。カツにこだわりのルーをかけたカツカレーは熱海を代表する昭和の逸品。熱海といえば海の幸。熱海名物の干物の他にも新鮮な魚介類が店頭に並ぶ。おいしい海の幸を安く食べられる店が地下街に。そこには昭和から続く人気の名店街があった。水産会社直営の海鮮料理店「熱海まぐろや」。全国屈指の冷凍マグロの水揚げ量を誇る静岡清水港から直送された中トロの丼ぶりが1000円とリーズナブル。中でも色鮮かやな「サクラマス」を敷き詰めた熱海マス丼は熱海でこそ味わえるメニュー。温暖で栽培に適した山の傾斜が広がる熱海は日本でも有数の「だいだい」の産地。今では「熱海だいだいサクラマス」のブランドで流通。熱海の飲食店でも様々な料理が提供されている。今から100年前に開業した熱海駅。当時は首都圏の保養地として開けた静かな温泉街だった。東海道新幹線の開通が転機に。多くのホテルが建設され、熱海は人気温泉街に変貌していった。昭和48年開業「ホテルニューアカオ」。昭和100年のキャッチコピーが「懐かしくて新しい昭和のにぎわい」。絶景を眺めながら食事が楽しめるメインダイニングやクラシカルな雰囲気が漂う螺旋階段。階段を上がった先には豪華なロビーが広がる。昭和30~40年代、年間の宿泊客数が500万人を超えた。バブル時代にはリゾートマンションの建設ラッシュに沸き全盛期を迎えた。しかし、バブル崩壊などで観光客激減。当時の熱海市長が「財政危機宣言」を行ったほど。伊豆有数の絶景カフェ「Restaurant&Sweets 花の妖精」。昭和にこだわったスイーツ、ブリン・ア・ラ・モードが頂ける。
住所: 静岡県熱海市渚町12-5