首都圏ネットワーク (ニュース)
子宮けいがんなどを防ぐHPVワクチンの接種の機会を逃した人に対するキャッチアップ接種について、ワクチンの供給不足から期限内に接種を終えられない人が出てくる可能性があるため、厚生労働省は条件付きで期限を来年度まで延長する方針を決めた。HPVワクチンを巡っては接種後に体の痛みを訴えた人が相次ぎ厚生労働省はおととし3月までの9年間、積極的な接種の呼びかけを中止していた。この間に接種の機会を逃した女性について厚生労働省は無料で受けられるキャッチアップ接種を今年度を期限に実施している。ワクチンは3回接種する必要があり今年度中にすべてを終わらせるためには初回の接種を今月末までに受けなければならなかった。ところがワクチンの需要が急激に高まったことでメーカーの在庫が少なくなり一部の医療機関に必要なワクチンが届かない状況となっている。東京都医師会が先月、900近い医療機関に調査したところ63%がとても不足している、または不足していると回答した。厚生労働省は希望者が期限内に接種できない可能性があるとしてきょうの検討会で無料接種の期限を来年度まで延長する方針を示した。初回の接種を今年度中に行うことが条件とされ検討会で了承された。またこれまでキャッチアップ接種の対象外だった2008年度生まれの女性を新たに対象に加える方針も示され特に異論は出なかった。