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子宮けいがんなどを防ぐワクチンの接種機会を逃した人に対するキャッチアップ接種でワクチンの供給不足から今年度の期限内に接種を終えられない人が出てくる可能性があるため厚生労働省は条件付きで期限を来年度まで延長する方針を決めた。子宮けいがんなどを防ぐためのHPVワクチンを巡っては接種後に体の痛みを訴えた人が相次ぎ厚生労働省はおととし3月までの9年間、積極的な接種の呼びかけを中止していた。この間に接種の機会を逃した女性について厚生労働省は無料で受けられるキャッチアップ接種を今年度を期限に実施している。ワクチンは3回接種する必要があり、今年度中にすべて終わらせるためには初回の接種を今月末までに受けなければならなかった。ところがワクチンの需要が急激に高まったことでメーカーの在庫が少なくなり先月から出荷の制限が行われ、一部の医療機関に必要なワクチンが届かない状況となっている。厚生労働省は「このままでは希望者が期限内にワクチンを接種できない可能性がある」としてきょう開かれた検討会で無料で受けられる接種の期限を来年度まで延長する方針を示した。初回の接種を今年度中に行うことが条件とされ、検討会で了承された。またこれまでキャッチアップ接種の対象外だった2008年度生まれの女性を新たに対象に加える方針も示され、特に異論は出なかった。厚生労働省は今後、予防接種法の施行令の改正手続きを進めることにしている。