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ラーメン店の駐車場に作られた車1台分の小さな海。人類と海が抱える食料課題の解決に期待される新たな陸上養殖のカタチとは。神奈川・平塚のARK「平塚陸上養殖研究所」は小型・分散型の陸上養殖システムで車一台分の駐車スペースのパッケージで、サステナブル&閉鎖循環式。水温や酸素濃度などをスマートフォンから確認でき、遠隔で餌やりも可能になる。ARKの栗原洋介CSOは、お店で作った食料をそのまま食材として使いお店で出す、地産地消を超えた店産店消モデルが物理的には可能だと話す。新たな陸上養殖の可能性は、福島・浪江町のJR常磐線・浪江駅で養殖の出荷システムの実証実験を開始。地域産業の活性化を目指している。
デロイトトーマツコグループの松江英夫は、水産業の在り方を抜本的に変える可能性があるといい、キーワードはサプライチェーンからデマンドチェーンへの転換だという。日本は4割を輸入に頼っている中にあって、誰でもができるような担い手になる、自給率を高める上でも期待が持てる取り組みだと思うと話す。民主化していく上での最大の課題が収益性の確保だという。収益の確保には、地域を軸としてデマンドチェーンを作れるか、地域ごとの経済圏を作れるかが鍵だとした。