スポーツ×ヒューマン (スポーツ×ヒューマン)
2024年の北海道帯広。森重航は拠点の北海道で体力強化に取り組んでいた。練習メニューは自分たちで決めており、この日はショートトラックでの滑り込みを行った。森重航が注目を浴びるようになったのは北京五輪。そこで銅メダルを獲得したからだ。そのためミラノ五輪でのメダル獲得も期待されている。
午前の練習を終えた森重航は昼食をとるために自宅に戻って料理をした。森重航は8人兄弟の末っ子として生まれており、幼い頃から近所のスケートリンクが遊び場だったという。小学2年の頃にスケートを本格的に学びたいと言って、屋外のリンクで毎日2時間練習をしていったという。そして中学3年の頃に全国大会で優勝した。しかし10月に行われた全日本距離別選手権では2位というまさかの結果だった。理由はスタート時に上半身が浮いているというということだとわかった。問題は技術よりメンタルにあるのではと指摘された。
次の目標は2週間後のワールドカップ。森重航はチームメイトとフォームを確かめながら練習を重ねた。森重航は母を病気で亡くしており、電話で「スケート頑張れ」というのが最期の会話だったという。
11月。森重航はワールドカップの第1戦に臨んだ。ただ9位でまたしても結果を出すことはできなかった。ただ森重航は「自分の状態が上がってきている感じがする」と何かをつかもうとしている感じがしたという。森重航は新たなチームで活動するようになりチームメイトとは何でも話せるようになったという。12月に行われた全日本選手権では2位になり、今シーズン初めて納得できる滑りができたという。
森重航は1年後のオリンピックに向けて信じる道を進み続けると伝えた。森重航は「いいものが得られたのは間違いない」と語った。