NHKニュース おはよう日本 (リポート)
高値が続くコメの価格対策として政府が備蓄米を放出する中、北海道では秋のコメの確保に向けた動きが始まっている。道内最大のコメの産地・旭川市のあさひかわ農協では市内の農家200戸すべてに担当職員を配置。最低1か月に1度は農家を訪問、関係を強化しコメの集荷率アップにつなげるのが狙い。コメは主に農協を通じて販売されるルートと、農協以外の業者を通じて販売されるルートがある。去年はコメの需要が高まり業者間の競争が激化。農家が直接販売するケースも増え、農協の集荷量は大幅ダウンした。あさひかわ農協の村上さんが担当するコメ農家の滝川さんは、肥料や機械高騰で苦しい経営が続く中、去年は農協以外の業者からも多くの問い合わせがあったという。滝川さんは生産者に寄り添う姿勢を継続してきた農協に、去年収穫したコメほぼすべてを出荷した。あさひかわ農協は競争が激化した去年も前年並の集荷量を確保したが、今年は信頼関係だけでは乗り切れない可能性も。農協の責任者は、農家に提示するコメの価格が重要になるとした。
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- 旭川市(北海道)あさひかわ農業協同組合