Nスタ (ニュース)
映画「男はつらいよ」シリーズの舞台、東京・葛飾区柴又。平沢勝栄元復興大臣は、自民党の派閥の裏金問題で今回は非公認となり無所属での選挙戦となっている。4人が立候補している東京17区。平沢氏と争う3候補は政治とカネを争点に厳しく迫っている。共産党の新井杉生氏は「裏金政治を許さない」と糾弾。地元の商店街を練り歩き訴えるのは、日本維新の会の猪口幸子氏。「お金の問題でこの葛飾区が取り上げられることが悔しい」と話す。一方、国民民主党の円より子氏は「誰がやっても政治は変わらない、そんな政治に終止符を打ちたい」と話し、政権交代を訴える。この選挙区では野党の候補者が乱立。非公認となった平沢氏から選挙区を奪う絶好の機会にもかかわらず、平沢氏の強固な基盤の切り崩しは難航している。先月の総裁選では、石破総理に寅さんのコスチュームを着せて勝利に一役買った平沢氏。ある約束もしていたという。平沢氏はきのうの街頭演説で「総理とは応援する際にいろいろな約束をさせていただきました。私はもちろんいろいろ問題がありました。まあ言いたいこともいろいろあります」と述べた。非公認となり、約束が反故にされた形の平沢氏は、周辺に「永田町というのは狐と狸の化かし合いというけれど、こんなにひどいのは見たことが無い」との恨み節も。自民党非公認の平沢氏に3人の野党候補が挑む東京17区。今回の衆院選の縮図がかいま見えている。