報道特集 (ニュース)
今年8月、長崎県沖で中国軍機による領空侵犯が初めて確認されたが、空の守りを担う航空自衛隊では緊急時に備えた厳しい訓練が日々実施されている。西日本の空を守る福岡・築上町の「航空自衛隊 築城基地」。荻田祥3等空尉は去年10月に初めて戦闘機の実戦部隊の一員となった。萩田3等空尉は先輩隊員と共に領空に接近する国籍不明機に警告を出す訓練に臨んだ。先輩が乗る1番機の通信機器にトラブルが起きたと想定して、2番機の荻田3等空尉が警告を行う。機体信号と呼ばれる翼を振る動作で指示に従うよう意思表示した上で再度警告。訓練後のミーティングでは国籍不明機に対する意思表示の大切さを指摘された。防衛省によると、昨年度の航空自衛隊によるスクランブル発進は669回。今年8月には長崎県沖で中国軍機による領空侵犯が初めて確認され、西日本の空を守る築城基地は緊張を強いられている。防衛の最前線の築城基地で訓練だけでなく、実際にスクランブル発進もしている荻田3等空尉。今日も国際情勢を注視しつつ、どのような任務にも対応できるよう備えている。