ニュースウオッチ9 (ニュース)
車両の老朽化で引退する寝台特急カシオペアの最後の列車が、今日夕方、上野駅に到着し、26年の歴史に幕を閉じた。カシオペアは1999年に上野と札幌を結ぶ豪華寝台列車として誕生。ラウンジカーや食堂車などホテル並みの設備を備えていた。全客車が2階建ての寝台列車はJR初だった。2016年、北海道新幹線の開業に伴い定期運行が終了。その後はツアー専用の臨時列車として不定期運行を行っていたが、JR東日本が先月老朽化を理由に引退を発表した。寝台列車はかつて高度成長期に日本中で運行。新幹線や航空機などほかの交通機関の整備が進み順次廃止されてきた。現在定期的に運行している寝台特急はサンライズ瀬戸・出雲のみとなっている。JR東日本は2027年春に首都圏と東北を結ぶ新たな夜行特急列車を導入する予定。