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全国の医療機関でつくる団体がオンラインで講演会を開き、広島で長年、被爆者医療に取り組んできた齋藤紀医師が1958年に海上保安庁の船が太平洋上でアメリカの水爆実験に遭遇して被ばくした事件について講演した。事件の翌年、乗組員の1人が急性骨髄性白血病で死亡したことについて、国は当時、被ばくの線量は微量で直接関連づけることは困難だとしたが、NHKが齋藤医師とともに被ばく直後に派遣されたアメリカの軍医の報告書を分析したところ、乗組員の一部に重度の白血球の減少が起きるなど体に深刻な異常が起きていると指摘していたことが分かっている。今回の講演会で、齋藤医師は「低い線量の被ばくが急性骨髄性白血病の発症につながるのかという点で重要な問題を提起している」と指摘した。