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静岡の御前崎魚市場では多いときでシラスが入ったかごが200から300個ほど並ぶ。12日に並んだかごは3つだった。静岡のシラス漁はここ数年不漁が続いていて10年前8500トンほどあった水揚げ量は近年急激に低下。GW恒例の生シラス販売も今年は中止になってしまった。不漁の原因の一つとして挙げられているのが本州の南を流れる温かい海流「黒潮」。黒潮は2017年以降、紀伊半島から東海沖で南に大きく蛇行する状態が続いていて過去最長の大蛇行となっている。これにより静岡近海の温度が上昇しこれまで生息していた魚が激減したという。気象庁はこれまで7年ほど続いていた黒潮大蛇行が終息する兆しがあると発表。シラス不漁の回復が期待されることに加え、日本の猛暑の解消にも期待が。専門家によると黒潮大蛇行の影響で東海・関東地方の気温は0.6~1度ほど上昇。また、大気が不安定化することで降水量の増加も引き起こしてきた。黒潮大蛇行が終息すれば大雨などの影響も緩和するとみられている。