イット! (ニュース)
インスタグラムを運営するIT大手・METAが10代の若者の利用に一部制限を設けると発表。若い世代からは不満の声が上がっている。制限の対象は13〜17歳。今までは送る相手が自由だったメッセージの送信は、相互フォローしている利用者同士に限定。1日の利用時間は60分超でアプリを終了するよう通知が届く。16歳未満の利用者が設定を解除するには保護者の同意が必要。保護者が希望すれば利用時間の制限、やりとり相手の把握も可能。親目線としては「安心」との声も。子ども世代は規制に不満があるよう。芸能事務所に所属する中学生・るちゃさんは「お母さんが見られるようになるのが一番イヤ。友達と話していることがお母さんにバレるのもイヤ。過激なDMやコメントがあったときにお母さんを心配させたくない」と話す。るちゃさんの母親は「特にインスタは危ない。制限がある程度かかるのはいい」と語った。
警察庁によると去年、SNSきっかけの事件に巻き込まれた18歳未満の子どもは1665人で、うち8割が中高生。今年1月にメタ・マーク・ザッカーバーグCEOは米国議会の公聴会でSNS上での性的被害が原因で子供が自殺に追い込まれたと訴える遺族らに謝罪。ITジャーナリスト・三上洋氏は「今回の規制では免許証等の本人確認をしっかりするようだし、コミュニケーションのスタイルや相手に会わせてAIが本当にその年齢なのかということをチェックするよう。米国は歴史的にみて未成年の被害に対して敏感なため、他のSNSでも未成年の利用の問題は今後規制が強まる可能性がある」と指摘。インスタグラム機能制限は米国などでは60日以内に、日本でも来年以降に導入予定。