「ナフサ不足」と今後の対策

2026年7月7日放送 4:05 - 4:14 NHK総合
視点・論点 (視点・論点)

中東情勢が悪化した4月以降、ナフサ不足が深刻化。かつては余り物扱いされていたが、技術革新によりナフサから石油化学製品の原料を大量生産することが可能となった。装置は「ナフサクラッカー」と呼ばれる。日本はこの分野でアジア最古の歴史を持っている。不足しているのはナフサではなくそこから得られる一部の石油化学原料。ホルムズ海峡封鎖直後には輸入価格が急上昇。直近は下落傾向にあるが、高騰時は高値のアジア地域へ欧米から多くのナフサが輸出された。結果、需要分を賄うことができた。日本はもともと石油化学製品を多く輸出しており、不足したとしても輸出を減らせば内需を賄える。
中東情勢が悪化した4月以降、ナフサ由来の石油化学製品の供給不足が深刻化。ナフサ自体の供給量は十分だったが、日本の物流には卸や問屋などストックポイント(流通拠点)が多くあり、末端需要は一定でも企業ごとに在庫を余分に保有しようとしたため供給の目詰まりが発生した。政府は監視を強化して必要に応じて直接取引を支援。ナフサ価格も急反落していて、末端での不足は今後解消されていく見込み。膨らんでいたのは実需ではなく仮需。石油化学製品の国内供給は今後正常化する見通しだが、価格上昇は避けられない。企業としては不要に華美なデザインや過剰包装などを変更する動きが広まりそう。企業に求められるのは、その原因をただナフサ不足と言うのではなく具体的な内実を消費者に伝えること。


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財務省東京商工リサーチナフサホルムズ海峡イラン財務省貿易統計

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