ガイアの夜明け 返還から28年…香港はいま
始まりは中国・清の時代。アヘン戦争でイギリスに負けた清朝は香港島を割譲し、香港はイギリスの統治下に入った。それから150年余り、1997年香港はイギリスから中国に返還される。この時中国は一国二制度を約束し、香港に50年間は経済や司法・言論の自由など高度な自治を認めた。2014年雨傘運動が起きる、選挙制度などに中国政府が介入を強めたため香港の人たちに危機感が募り民主化を求める声が強まった。その後も大規模な反政府デモが頻発し、双方の対立が激しくなっていった。そして2020年6月、反政府的な活動を取り締まる国家安全維持法が施行される。違反すると、最高で終身刑という重い罪が課された。言論の締め付けにより市民の声はかき消され、政府に批判的なメディア関係者や活動家など332人が逮捕された。