「屈辱的な拷問」女性の訴え

2025年8月16日放送 18:05 - 18:11 TBS
報道特集 (特集)

京都市に住む原田完さん(75)は鳥取高等女学校時代の写真を見せる。山田寿子さんは鳥取から上京後、開業医の手伝いとして働いた。そこで貧しい患者が医療を受けられない現実を目の当たりにしたことをきっかけに、日本共産党に入党。1930年、横浜で大規模なストライキが行われる前日に拠点が一斉捜索をされ特高警察に検挙された。山田寿子さんが戦後に書き残した手記には、「大の男5,6人で私の衣服を全部ぬがせ、全裸にしてうしろ手錠で倒し拷問をはじめたのです」など拷問の様子が生々しく綴られている。さらに「女を人間と考えなかった時代に、世の中の開放に目覚めた女性に対して、当時の帝国主義的反動権力は、活動家の一匹や2匹の命など問題ではなかった上に、女性蔑視は今日になっても決して忘れることのできない現実であります」と記されていた。原田さんは「治安維持法は物的証拠じゃなくて内心の問題 自白を取るためには何をやってもいい」「傲慢なことが平然と行われるとんでもない話」などと述べる。国体維持のために作られた治安維持法は、1928年最高刑を死刑に改正。さらに太平洋戦争が始まる1941年には、国の方針に従わないというだけで取り締まれるよう適用範囲が広がった。
山形・米沢市にある小さな戦争資料館。ここに特高警察の心得が分かる貴重な資料が残されている。特高警察講義要綱は、山形県警の特高課が講義用に作成したとみられる。冒頭でいきなり「帰一シ奉ルトハ全身全霊ヲ陛下ニ捧グルコト」という一文がある。特高警察は天皇陛下のために一丸となって職務を遂行するという意味。資料には取締の対象が多岐にわたり記されている。山形大学の阿部宇洋講師は、天皇に向かってあるよと書かれているのが非常に珍しい資料という評価を得たと説明する。治安維持法は戦時体制が進むにつれ、対象が際限なく広がった。小樽商科大学の荻野富士夫名誉教授は「最初は拡張解釈もしない 慎重に扱う 健全な社会運動については関係ない 適用対象にならないという説明をして」「戦意を高揚させていくためには逸脱している部分は全部摘み取っていく 治安維持法は法の暴力である 法の暴走である」などと説明した。


キーワード
小樽商科大学山形大学日本共産党治安維持法米沢市(山形)国立公文書館特別高等警察戦争資料館鳥取高等女学校山田寿子

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