「死刑」を考える〜世界の現場を訪ねて〜

2025年7月28日放送 1:40 - 1:45 TBS
ドキュメンタリー「解放区」 ドキュメンタリー「解放区」

世界各地での死刑廃止に人生を捧げたというロベール・バダンテール弁護士。1923年にパリのユダヤ系家庭に生まれたバダンテール氏はナチスドイツのユダヤ人の迫害で父親を亡くし、自身は地方に避難して無事だった。弁護士になってからは担当した被告人が死刑判決を受けてギロチンで処刑される現場に立ち会ったことから死刑廃止運動を始めた。すると1981年に当時のミッテラン大統領から法務大臣に任命された。フランスは当時、西ヨーロッパの中では死刑の廃止が遅れていて、国民の大半が死刑制度を支持していたが、ミッテラン大統領は死刑廃止を公約に掲げて大統領選に立候補した。そして選挙に当選したミッテラン大統領は、バダンテール氏とともに、政治的解決で押切り死刑廃止を実現した。廃止後、国民世論は徐々に死刑反対派が賛成派を上回るようになり、その後廃止当時に戻ったことは一度もない。バダンテール氏は死刑廃止制度によって再犯率が下がったことを指摘し、日本も政治的解決で、死刑廃止を行うべきと訴える。インタビューから5ヶ月後、バダンテール氏はその生涯を終えた。フランスではその死を悼み、国葬が営まれた。世界各地での死刑廃止の実現を訴え続けた人生だった。


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パリ(フランス)Instagram司法省フランソワ・ミッテラン

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