THE TIME, TIMEマーケティング部
初期の研修を終え、すぐに美容外科に就職する「直美(ちょくび)」。アマソラクリニック・細井龍院長は、直美ではなく都内の病院で形成外科の経験を積んだのち、美容に特化したクリニックを開業。医師の傍ら様々な分野で美容医療の現状を発信している。国の調査では、初期研修後に美容外科で働く直美の数は、10年で10倍に増えている。去年東京・日本橋で美容外科を開業した石田雄太郎先生もその1人。小児科や外科などの保険医療に比べ、美容医療は実力があれば若手でも手術ができる世界だと感じ、初期研修後すぐに美容クリニックに就職。大手クリニックの中には、直美の医師を年収2200万円で採用するケースもある。美容医療への医師の流出を止めなければと、保険医療の現場でも新たな取り組みが始まっている。広島大学病院では、4月から若手外科医20人に国立では初となる給与の増額を決定。消化器、一般外科の医師が減少。外科離れを食い止めるため、病院の収益を使い、年間120万円の給与増額を決定。さらに働き方改革として、個人の負担を減らすため主治医制から複数の医師が連携して治療にあたるチーム制を導入。