報道特集 (特集)
遺骨発見を目指して潜水調査が始まったが、抗口から180mほど先で木材に阻まれた。調査が進む中、井上さんは何度も政府に協力を求めたが、厚生労働省は現地視察にさえ応じなかった。6回目の潜水調査で、ピーヤから250mほどの場所でついに遺骨が見つかった。日本人犠牲者の遺族もこの時を待ち望んでいた。事故では日本人47人も犠牲に。刻む会は遺骨の身元を特定し、遺族に返すことを目標にしている。DNA鑑定に向けて約80人分の遺族のDNAを収集済みだが、政府は遺骨のDNA鑑定をどう進めるか決まっていないとしている。潜水調査への協力も退けられた。井上さんは韓国政府にも協力を要請し、韓国人犠牲者の遺族に遺骨の発見を報告した。