ニュースウオッチ9 (ニュース)
茂木元経済再生相がNHKの取材に応じた。茂木氏は1期目のトランプ政権と日米貿易協定の交渉にあたり、「タフ・ネゴシエーター」とも呼ばれた。今回の関税交渉に先立ち、赤澤大臣からアドバイスを求められたという茂木氏。トランプ大統領の関心を正確につかめるかが交渉のカギだとしたうえで「まずはベッセント財務長官なりにトランプ大統領に上げられる提案をできるか」と話した。今回の交渉には急遽トランプ大統領が同席。政府関係者は大統領が同席したことでゼレンスキー大統領のようになる可能性もあったがそんなことにはならなかったとし、赤澤大臣は理屈で論破しようとせずうまくやったと証言した。交渉の席ではアメリカ側から次々と要求が。自動車の日本の安全基準の見直しやコメ・肉などの農産物が議論のそ上に上がった。茂木氏が交渉を担当していた際に重視していたのは「交渉範囲を絞り込むこと」。優先順位をつけることが重要だと話した。トランプ大統領から日米安全保障について不満の声が上がる中、今週には加藤財務相とベッセント財務長官の会談が調整されている。為替分野などをめぐり協議が行われる見通し。