ニュースウオッチ9 (ニュース)
あすは10月31日、ハロウィーン。毎年混乱が懸念されている東京・渋谷の今の様子。路上にはすでに仕切りが置かれていて、規制も始まっている。あすのハロウィーン当日は、夕方6時〜翌朝にかけて、駅周辺の店舗に酒の販売自粛を求めるなどして、警戒を強めるとしている。なぜこうした事態になったのか。歴史の舞台裏をひもとくとその要因が見えてきた。けさ早く、渋谷のシンボル、ハチ公像が閉鎖された。渋谷区はハロウィーンが終わるあさっての朝までシートで囲い、大勢の人が集まるのを防ぐとしている。毎年、厳戒態勢が取られるようになった日本のハロウィーン。しかし原点は全く違った形で今も残っている。(中継)東京・渋谷。JR渋谷駅の映像。一般の人のコメント。
なぜ、渋谷などでは物議を醸すものになったのか。ハロウィーンを研究してきた武蔵野学院大学・佐々木隆教授は「ビジネスの観点で注目され、主役が変わったことが要因の1つ」と指摘し、「日本ではコスプレ文化もあると思うが、若者が楽しむことの方が焦点にあたるようになってしまった」と語った。1980年代後半のニュース映像では、若者をターゲットに店がハロウィーングッズの取り扱いを増やしていることを伝えている。若者に広がったハロウィーンが、渋谷という場所で先鋭化したことにも、歴史的な背景があるという。佐々木教授は「起点になったのは2002年の日韓ワールドカップ。カウントダウンイベントとか、若者が集まるところと大人が楽しめるハロウィーンが渋谷で現実化した」と語った。X(旧ツイッター)の映像。