NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
梅雨の時期に注意したいのはカビ。被害や対処法をプロに聞いた。感染症内科にカビによる健康被害の専門外来を設けている病院には連日患者が訪れている。50代男性はカビが原因でアレルギー反応を起こし通院している。千葉大学名誉教授・亀井克彦医師は「代表的なのは夏型過敏性肺炎」などと指摘。台所の床下や浴室など湿気が多いところで生えやすいトリコスポロンというカビを繰り返し吸ったり、一度にまとまった量を取り込んだりすることで発症するおそれがある。乾いたせき、発熱、息切れの症状が特徴で、夏風邪に似ているため気づかないケースもあり、重症化した場合には呼吸不全となることもある。風通しを良くするなど対策が重要。対策のポイントをハウスクリーニング会社の研修講師・比嘉さんに聞いた。温度、湿度、ほこりなどの栄養源を絶つことが重要だと指摘する。入浴後に毎回冷たいシャワーで床や壁を洗い流し、水切りワイパーやタオルを使い水分を拭き取ることが大切。カビが発生した場合、カビ用洗剤などを吹きつけ5分~10分ほど放置、よく流したうえで水分を拭き取る。エアコンはコンセントを抜いたあと、ほこり取り用モップなどで上部や側面のほこりを取り除く。フィルターを外しほこりを取ったあと、水洗いで細かいほこりなどを流す。水洗いのあとタオルで拭き、日陰でフィルターを十分に乾燥させる。 使用後に送風モードで内部乾燥させることも大切。エアコンの吹き出し口の奥に黒い点が見える場合はカビが生えている可能性があるため、業者に依頼するのが良い。