午後LIVE ニュースーン (ニュース)
禰津さんによると、今回の協定への署名でアメリカ側は成果を急いだのか、全体的に譲歩したという。トランプ大統領はウクライナへの軍事支援の見返りを強くも求めていて、鉱物資源の価値を高く評価しているとのこと。アメリカ財務省の声明では、アメリカが鉱物資源の利益をどの程度得るのかなど具体的な文言はない。さらに中国の存在も背景にあるとみられているという。中国は世界のレアアースの産出量7割を占めていて、天然資源を巡って米中は世界的な権益争いをしている。さらに、トランプ関税を巡ってアメリカは中国との間で貿易摩擦・貿易戦争が激化している。ウクライナ側は、ここまで関係改善につながったことは高く評価しているとみられるという。今回の合意で設立される復興投資基金について、ウクライナ側は「防空システムなどの支援にも提供できる」としていて、新たな軍事支援につながると強調している。また、資源の所有権を引き続きウクライナが持つともしている。ウクライナ側は、仮に停戦しても再びロシアがウクライナに軍事侵攻することを防ぐ保証を求めているが、今回の合意では底が見えていないとのこと。