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イスラエル・ネタニヤフ首相は12日、地元メディアに出演し「大イスラエル構想に賛同するか」と聞かれ「もちろん賛同する」と答えた。大イスラエル構想について日本エネルギー経済研究所中東研究センター・渡邊駿主任研究員に聞いた。旧約聖書ユダヤ教の考え方のひとつで、イスラエルは今よりもさらに領土を広げるべきという考え。大イスラエル構想の一説ではシリア、イラク、サウジアラビア、エジプトの一部がかかる。ヨルダンでは「国家主権への脅威だ」、サウジアラビアでは「領土拡張の構想計画を決して認めない」などアラブ諸国は反発している。ネタニヤフ首相の今回の発言は連立を組む極右政党への配慮で、本気で大幅に領土を広げようと思っていない。政権維持のため極右政党の「ユダヤの力」党首と「宗教シオニズム」党首を取り込む必要があるため大イスラエル構想に賛成しているのではないかという。ヨルダン川西岸地区への入植の動きが強まる可能性がある。イギリス、フランスなどはパレスチナを国家承認する意向を表明している。対抗するように14日、スモトリッチ財務相はヨルダン川西岸地区の入植計画の推進を発表した。
