ノンストップ! タブロイド・ザ・ワールド
エジプト人・ノックさんはほぼ陸路でカイロから東京への旅に挑戦した。ノックさんは今年2月8日、エジプト・カイロを出発し、サウジアラビアを目指した。出発から28日目、アラブ首長国連邦へ到達。そこからイランに入国、砂漠をスノーボードで滑り降りた。さらに東へ進み、アジア各国を横断。古代の貿易ルートで知られるシルクロードにある中央アジアの国キルギスは険しい山道のため、馬に乗って移動。中国、韓国を経て、出発から9ヵ月後の今月7日、東京へ到達した。のべ12カ国、総距離4万6239キロに及ぶ長旅を終えた。今回の旅の交通手段はバス、車など475台、鉄道179回、ヒッチハイク55回、船10隻、自転車3台、バイク2台、馬2頭、ラクダ1頭。ノックさんは「旅でかかったお金は約100万円。支出は1日約3000円。宿泊は格安ホステルや、出会った人の家。かなりの節約旅だった」とコメント。ノックさんのインスタグラムのフォロワーは75万人に増えている。ノックさんは「ただ旅するだけではつまらないので、何かおもしろい方法はないかと考え、飛行機を使わずあえて陸路で旅をしてみようと思い立った。日本はアジアの端にあり、いわば終着点の国。以前から行ってみたい国だと思っていたので選んだ」とコメント。9ヵ月にわたる長旅では公共交通機関、ヒッチハイクなど様々な方法で移動。
エジプト人・ノックさんの9ヵ月にわたる長旅ではハプニングもあった。ノックさんは「アジア圏は言語がバラバラで、しかも英語が全く通じなかった。パントマイムや簡単なジェスチャーでどうにかこうにか目的地を表現した。駅に行きたいときは列車のジェスチャーをして、何とか相手に理解してもらった」とコメント。今回の旅で一番苦労したのはタジキスタン。ヒッチハイクしたくても、人がそもそもいない。標高が高いので歩くだけできつかった。
ノックさんは現在、エジプトに帰国する途中、台湾に滞在。質問「ゴールの東京に着いたときの気持ちは?」−回答「素晴らしい冒険が終わるのがさみしいと感じた。だがそれぞれの国を経てそれぞれの国の皆さんの優しさを自身のインスタグラム、YouTubeを通して伝えることが出来て嬉しかった。エジプトでは日本のことをプラネットオブジャパンと表現。日本は鎖国によって色んな文化が守られたのではないか」、質問「この旅で何を得た?」−回答「様々な国を巡り、人々の優しさを感じ、伝えられることが出来た」。