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関西でも増えている海外からの観光客。滋賀県では、その受け入れに向けて、新たな取り組みが始まっている。課題となっている「オーバーツーリズム」。滋賀県のとなりの京都では特定の観光地に人が集中し、地元の住民が交通機関を利用しにくくなる、旅行者自身も十分に楽しめなくなるといった、懸念が広がっている。こうした中、混雑が避けられる滋賀県の観光地としての魅力をアピールしようと、地元の観光関係者たちが動きだしている。
長浜市の旅館では、大阪や京都などで宿泊予約をとれなかった海外旅行客を積極的に受け入れている。新たな需要を取り込もうと客室の改装に乗り出した。外国人旅行客の声を受け、シャワールームに透明な仕切りを設ける工事を進めている。背景に京都市での外国人観光客の増加。京都市によると、去年1年間に宿泊した外国人は535万人余。コロナ禍前の2019年以降で最多となっている。京都市はオーバーツーリズムを懸念し、対策として観光ルートの分散化を進めようとしている。ロンドンでツアー会社経営・デイシルバーヒマンティさんは家族で視察に来た。びわ湖を自転車で1周する通称「ビワイチ」に興味を持った。立教大学・東徹教授は「SNSなどで急激に注目が集まることもあるので、“自治体などは住民の生活環境を守るため、ためらうことなくきぜんとした姿勢をとり迅速に行動することが重要”」などと指摘。