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カンヌ最高賞を受賞したイラン人のジャファル・パナヒ監督はこれまで苦難を乗り越えてきた。アムネスティ・インターナショナルによると、2009年には民兵に射殺された女学生の追悼集会に参加し一時逮捕された。2010年には反政府映画を製作したとして逮捕され、寒空に裸で屋外に立たされるなどの屈辱を受け、この経験も今回受賞した作品に盛り込まれている。レバノンメディアによると、この年のカンヌ映画祭に審査員として参加する予定だったが実現しなかった。これに世界中の映画人がイラン政府を非難。2010年に主演女優賞を受賞したジュリエット・ビノシュはパナヒ監督の名前が書かれたプレートを掲げながら受賞スピーチを行い、釈放を訴えた。フランス24によると、その2日後にパナヒ監督が保釈された。今年、審査員長を務めたビノシュが最高賞を発表し、パナヒ監督と抱擁をした。現代イスラム研究センター・宮田律理事長はパナヒ監督の身の安全について「特に世界的に著名な監督に強硬な手段に出ると現体制を倒せという活動に発展してしまう恐れもあり、ある程度自由にさせている」と話す。萩谷麻衣子は「反骨精神と映画愛に溢れた監督」、杉村太蔵は「国際社会がもっとイラン政府に圧力をかけていかないといけない」とコメントした。