NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
昨日の国会では野党側が提出したガソリン税の暫定税率を来月廃止する法案の採決が衆議院本会議で行われ、野党各党の賛成多数で可決されて参議院に送られた。続く参院本会議では法案の趣旨説明と質疑が行われ、自民・船橋利実氏は「国税・地方税の減収額とそれに見合う代替財源をどのように考えているのか。それ無しに廃止するというのであれば無責任な法案だと言わざるを得ない」などと述べた。これに対し立憲・重徳政調会長は「今回政府与党が掲げた2万円給付は財源として税収の上振れ分を活用するとのことだが、選挙目当ての1回限りのバラマキに使うぐらいなら今年度分の暫定税率廃止の財源として活用すべき」などと述べた。土曜日の今日も参議院財政金融委員会で質疑が行われる予定で、国会は来月の実施が見込まれる参院選を意識した異例の展開となっている。立憲民主党は今日の質疑終了後に直ちに採決するよう求めているのに対し、自民党は国民生活に密接に関わる法案であり拙速な採決は認められないとしていることから調整が行われる見通し。ただ参院選では与党が多数を確保しているため、法案成立は難しい情勢とのこと。