クマ出没でハンター限界 実情と課題

2024年5月26日放送 6:51 - 6:59 テレビ朝日
サンデーLIVE!! 注目ニュース この後どう動く?

北海道でヒグマによる被害が相次いでいる。環境省によると道内のヒグマ捕獲数は昨年度1422頭に急増し、ここ10年で約3倍に増えている。北海道別海町では牧場の牛が襲われた。襲われた8頭には噛まれた跡や引っかき傷、内臓を食べられた痕跡もあったという。牛66頭を襲い去年駆除されたOSO18。道内を震撼させた獰猛なヒグマの再来ではないかと不安が高まっている。そんなかな、ヒグマ駆除を巡りハンターからは不満の声がある。北海道奈井江町では地元猟友会がクマ駆除への参加を辞退する方針を明らかにした。山岸辰人部会長は辞退した理由について手当を加えても最大1万300円という報酬の低さと事前に報酬などの相談もなしに突然条件を提示してきた行政の対応への不信感にあったという。
奈井江町周辺の主な他の自治体の報酬を調べたところ、日当のほか駆除に関わる報酬が加算されるなど各自治体によって対応はまちまち。札幌市の場合はハンターの保険などの費用として猟友会にまとまった金額が支払われるほか、丸一日出動の場合個人の報酬は5万円以上である。人口195万人の札幌市に大使5000人未満の奈井江町とでは財源にも差がある。物価高の中、移動にはガソリン代などの経費もかかる。奈井江町は取材に対し「猟友会と改めて話したい」とコメントした。そもそも猟友会というのは行政の組織ではない。クマ駆除の在り方を根本から見直すべきではという議論も進んでいる。
高崎さんは24歳の若手ハンターで地元猟友会に所属しつつ、三笠市の職員としてヒグマ駆除に携わっている。もともと動物好きで大学の獣害研究を通じ、駆除活動の大切さに気付いたという。行政に所属しているハンターという意味でガバメントハンターと呼ばれている。北海道猟友会によるとハンターの数はピーク時の4分の1に激減している。若手の育成は急務である。しかし高崎さんは「地域おこし協力隊」制度で三笠市が雇用しているため、任期はあと1年である。去年、専門家らで作る「ヒグマの会」は、「今後ヒグマとどう向き合っていくか」という提言書を北海道知事に提出した。ヒグマの知識をもった「専門対策員」を地域ごとに設置することを提案した。


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