ZIP! SPORTS
今回、ZIP!が堀米雄斗にインタビューした場所は、東京・江東区有明にある東京五輪のスケートボード会場で、堀米雄斗が五輪初代王者に輝いた思い出の地。堀米雄斗は「自分にとって(このスケートボード会場は)大切な場所。初めて滑った時の感覚とか、いろんなことがフラッシュバックします」と語った。堀米雄斗は東京・江東区出身で、地元で開催された五輪で世界の頂点に立った。その場所は今、「livedoor URBAN SPORTS PARK」として一般開放され、多くの子供たちが未来の金メダリストを目指し練習に励んでいる。現在、米国・ロサンゼルスを拠点に活動を続ける堀米雄斗だが、今回、ZIP!だけにパリ五輪直前の裏話を教えてくれた。堀米雄斗は「僕もパリ五輪前、ここに1回、来た。パリのセクション(障害物)が大きめだったので、ここでちょっと練習したいなと思って。滑ると改めて大きさとかを感じるから、いい感覚をつかめたと思っています」と語った。会場によって障害物の大きさや形も異なるストリート。パリ五輪前にはケガなどで結果が出ず、苦しんだ時期もあったという堀米雄斗は、難度が高い東京五輪の会場を滑ることでパリに向けて良いイメージをつかんでいた。パリ五輪では、最後の1本を前に暫定7位とメダル圏外の大ピンチだった堀米雄斗は、これまで大会で一度しか成功していなかった超大技を決め、大逆転で2大会連続金メダルを獲得。まさに、逆境をはねのけた。王者のメンタルについて、堀米雄斗は「1つの技を覚えるのに何年とかかる技もある。挫折しそうになるときもあるけど、その中で楽しさを見つけるかがカギ。自分は新しいことに挑戦することがすごく好き。今まで誰もやったことない技を大会で決めたい気持ちがある。楽しさがすごくあるので、きつくても続けられる要因ではある」と語った。“スケートボードの1つの技の成功の裏には何千もの失敗がある。それでも誰もやったことのない技を決めたい”という思いが“逆転の堀米”につながる原動力。堀米雄斗の次なる目的地は、堀米雄斗のスケートボード人生における特別な場所「米国・ロサンゼルス」。堀米雄斗は「パリまでで本当にめちゃめちゃきつかったので、“五輪はもういいかな”みたいな気持ちもやっぱりあるけど、次はロサンゼルスなので、米国でプロになることだけを目指して今までやってきたので、その小さい頃の夢がまた戻ってきた」と語った。6歳でスケートボードを始めた堀米雄斗は、3年後、“第二の故郷”とも言える大切な街・ロサンゼルスで3連覇に挑む。6歳でスケートボードを始めた堀米雄斗は、3年後、“第二の故郷”とも言える大切な街・ロサンゼルスで3連覇に挑む。生まれ育った東京・江東区での東京五輪制覇に続いて、拠点にしているロス五輪での制覇について、堀米雄斗は「自分でもびっくりするくらい(ロスは)思い入れの強い場所、自分も拠点にしている場所ではあるので、次のLA(ロサンゼルス)が最後とは言いたくはないですけど、そういう気持ちでスケートはしている。(ロサンゼルスは集大成の場所)だと思います。五輪チームに入る、選ばれるだけでも難しいことなので、頑張ってまずは日本代表入りしたい」と語った。あすの2日目は「堀米雄斗が思い描くスケートボード界の未来」について伝える。