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中国を初めて公式訪問したスリランカのディサナヤケ大統領はきのう北京で習近平国家主席と会談した。会談で両国は巨大経済圏構想「一帯一路」を通じた経済協力を進めていくことで一致した。スリランカは中国への多額の債務を返済できずに港の運営権を中国に譲り渡し、いわゆる債務のわなに陥った国の典型例とされていて、その後財政政策の失敗などもあり債務不履行に陥った。中国外務省によると会談で習主席は「中国はスリランカが国家の独立、主権、そして領土の一体性を守り、自国の状況に合った発展の道を模索することを支持する」と強調したという。スリランカを巡ってはアジアと中東を結ぶシーレーン(海上交通路)に位置する要衝であることからインドと中国が影響力を競っている。去年9月に就任したディサナヤケ大統領は先月、中国に先立ってインドを訪問していて、インドと中国の双方と外交関係を強化し両国から経済協力を引き出すねらいがあるとみられる。