ラヴィット! ニューヨーク不動産 第十三章
チャンス大城さんは49歳。本名は大城文章。3兄弟の末っ子。心臓が右についていると医者に言われた。内蔵の位置が左右逆にあることがわかった。いじめられっ子だったという。隣町の番長が学校にやってきて、こんなさみしい目をしたやつはじめてみたと言った。オーディションに合格し芸人になることを決意。いじめられっ子として過ごした中学時代。そんなある日、人生を大きく変える転機が訪れる。人気テレビ番組に出演し初めて笑いをとったチャンスの人生は、ここから大きく変わる。お笑いの力でいじめから抜け出せたチャンスは、芸人になることを決意。わずか14歳という異例の若さでNSC大阪に入学。名だたる同期の中でチャンスが兄のように慕っていたのが千原せいじ。せいじから言われたある言葉が、その後のチャンスの人生を支えることに。人生初の「エロ本」を夢中で見ていたチャンスに「その執念忘れんなよ」と言った。NSC入学から約1年、14歳のチャンスにはプロの世界は厳しく、NSCを中退。その後、お笑いの道を諦め就職するも、チャンスの頭に浮かんだのはせいじの「あの言葉」。チャンスは一念発起し再びお笑いの道を志し上京。同期が「地上波のテレビ」で活躍する中、「地下ライブ」で芸人活動を開始。約15年以上全く芽は出なかった。23年ぶりに同期のせいじと再会を果たしたことで、チャンスの芸人人生が動き出す。