報道特集 (特集)
トランプ氏の再登板は米国外交の方向性を変え世界情勢を一変させる可能性がある。注目されるのはロシアによるウクライナ侵攻への対応。大統領選の勝利演説で「私は戦争をやめさせる」と述べたトランプ氏。ことし9月にゼレンスキー大統領と会談した際にもプーチン大統領との関係性を強調、停戦を主導する構えを見せていた。プーチン大統領は「トランプ氏がウクライナ危機の終結を目指すと発言したことは注目に値する」として「対話に応じる用意がある」と言い切った。ゼレンスキー大統領は「トランプ前大統領が迅速な解決を望んでいると信じている。しかし早期終結には損失が伴うと確信している」と述べた。ことし4月、米国メディア(ワシントンポスト)が報じたトランプ氏が示したとされる戦争の終わらせ方「トランプ氏はウクライナに圧力をかけ領土の一部を放棄させることで戦争を終わらせることができると語っている」。選挙戦でトランプ氏を全面支援した実業家・イーロンマスク氏。マスク氏率いる衛星通信サービス「スターリンク」がウクライナの戦場で使われている。中東・パレスチナ自治区ガザでの紛争にもトランプ氏の再登場は変化を与えるとみられる。明海大学教授・小谷哲男が「彼(マスク氏)もロシア・プーチン氏との個人的な関係があると言われている。米軍にもスターリンクを供給。米軍の通信の大きなインフラを提供。米軍の秘密をプーチン氏に流しているのではという懸念もある」などコメント。