- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像が流れ、酒井美帆キャスターらが挨拶した。
「コーヒー豆栽培に異変」などのニュースラインナップ。
トランプ次期政権について米国メディアは国務長官に対中強硬派のルビオ氏、国家安全保障問題担当の大統領補佐官にはウクライナへの軍事支援に否定的なウォルツ氏を起用すると報じている。ルビオ氏は両親がキューバ人の移民2世で中国やイランに対する強硬派で知られる。今回の米国大統領選挙では一時副大統領候補として名前が挙がった。ウォルツ氏はグリーンベレーの一員として、中東・アフガニスタンなどに派遣されたことがある元軍人。ウクライナへの軍事支援継続に否定的な立場を表明している。トランプ氏は11日2つのポストの人事を声明で発表、EPA(環境保護局)長官にリー・ゼルディン元下院議員、国連大使にエリス・ステファニク下院議員としている。
国務長官にルビオ上院議員、国家安全保障問題担当の大統領補佐官にウォルツ下院議員、外交安保を担う要職にこの2人が内定かという報道から見る次期トランプ政権の外交姿勢は「対中国強硬」「ウクライナでの戦闘終結」。ルビオ氏はファーウェイの製品を禁止する法案を提出するなど、議会が対中強硬になる流れを作ってきた。また、ウクライナ問題では当初は軍事支援に積極的だったが、戦闘の長期化に伴い双方共に和平交渉を重視する姿勢を示しているが、妥結に至る道筋は不透明なうえに戦闘の激化も懸念されている。また同盟国・友好国について2人の姿勢はルビオ氏は同盟国・友好国重視、一方ウォルツ氏は欧州各国が負担を担うべきとの考えを示している。
気候変動対策を話し合う国連の会議「COP29」。日本時間のきょう午後首脳級会合が始まったが中国・インド・フランス・ドイツなどが相次ぎ首脳の出席を見送くる見通し。温暖化対策に後ろ向きなトランプ氏の影響も懸念される中、どこまで実のある議論がされるのか注目となる。国連・グテーレス事務総長は会議冒頭途上国への資金拠出の大幅増加を訴えた。
今気候変動の影響でコーヒーが世界的に値上がりしている。その背景にあるのが干ばつや大雨によるコーヒー豆の世界的な不作。2050年には栽培敵地が半減するとも言われている。世界3位の生産量を誇るインドネシア。ジャワ島でコーヒー農家を営むファリダ・ドゥイさんによるとここ数年不作が続き今年の収穫量は平年の半分程度だという。豆の生産に影響が出ているのが降水量の増加と気温上昇。ブラジルでコーヒー農園を経営するシルビオ・アルメイダさんは今年の収穫量は約30%減少したという。更に森林火災の影響で畑の3分の1に被害が出た。こうした中ブラジルでは干ばつの影響に対応するための模索が始まっている。品種改良した20種類以上のコーヒーの木を育て高温・水不足に対応できるか実験を行っている。農学者は、水不足と高温の両方の気候条件に耐える植物が必要だという。耐性を示すものを探す実験を行っているとのこと。アメリカでは供給不足を見据えている。カフェでは、beanlessという豆を使わないコーヒーが提供されている。開発した企業はコーヒー成分を分子レベルで解析、これまで捨てられていたナツメヤシの種などを活用しコーヒー豆とそっくりな成分を再現。価格は割高だが環境に敏感な消費者からは好意的な反応だという。コーヒー成分を分子レベルで解析。ナツメヤシの種などが活用されている。コーヒー豆とそっくりな成分を再現している。コーヒーを楽しむ持続可能な方法を示しているという。
サンパウロから中継。beanlessのコーヒーは、ダークチョコレートを食べたあとのような味だという。カプチーノにすると味は変わらない。ビーンレスコーヒーは東京・渋谷にあるカフェでも提供が始まっている。
気候変動による干ばつの発生により将来的な生産予測をたてることが難しくなっている。アラビカ種やロブスタ種などは干ばつに耐えられない可能性があり、別の品種を見つけ出す必要があるという。サトウキビの生産も干ばつの影響を受けている。
干ばつに強い食物を作るためには資金が必要となる。気候変動に適応する投資ができず、生産を諦める農家もある。国際農業開発基金は、COP29に集まる世界のリーダーへ、途上国の小規模農家が気候変動適応するための資金に対し、具体的かつ野心的な目標を設定するよう呼びかけるという。議論が深まることを期待する。
中国で今年もパンダコインの販売が始まった。人々は列を作って購入、これまではパンダ2頭だったが今年は3頭がデザインされている。1982年から販売されている。
11日午前11時11分。ドイツではカーニバルのシーズンが始まった。カーニバルは来年3月の灰の水曜日まで。
ウクライナは防衛兵器の自国での生産を進めている。自爆型無人艇「マグラ」もその1つで小型で探知されづらく80km以上の速度で移動することが可能となっている。これまでに18隻の艦艇の攻撃を行い、大型揚陸艦を沈没させるなどの戦果もある。アメリカの大統領選挙でトランプ氏が当選し先行きに不透明感が増しているが、ウクライナ軍の指揮官は他国の支援に頼らず自立することはとても重要であり新たな技術開発を進めていると言及している。
カナダ海軍はフリゲート艦「バンクーバー」を沖縄県の米軍基地ホワイトビーチに寄港させている。北朝鮮は洋上で石油精製品を密輸する瀬取りを行い、これは国連安保理決議に違反するものとなっていることから、カナダ軍も2018年から警戒を行っている。カナダ軍が沖縄の基地を利用できる背景には1954年に地位協定が結ばれたことがあり、国連軍は日本国内の米軍施設など7箇所を使用できることが背景にある。先月台湾周辺では大規模な軍事演習が行われていたが、これを受けてカナダ軍とアメリカ軍は台湾海峡の通貨を行い、中国を牽制している。カナダ軍の艦艇は台湾海峡通過後に沖縄を訪れている。もう1つの任務もあるのだといい、それは台湾海峡で中国軍に警告された場合は国際法に則っていると反論することだという。カナダ海軍のアンガス・トップシー中将は全員が恩恵を受けられるようなルールに基づく国際秩序に貢献することが使命の一つと話している。一方で専門家の川名晋史氏は国連軍地位協定が適用されることは合法的に日本の領海に入ることが出来てしまうことであり、具体的な内容を知ることも出来ないことから主権のゆらぎであると指摘している。
中国・広東省の珠海では航空ショーが行われている。130機余りの機体が展示され、大型ステルス戦闘機・殲20に次ぐ中型多用途ステルス戦闘機「殲35A」も展示されている。国営メディアによると2種のステルス戦闘機を持つ国は中国が世界で2番目と誇示している。ロシアからもスホイ57が参加し、ロシアとの協力強化で日米を牽制している。
中国がことし中に開発が完了するとしている最新の無人機「彩虹7」。ステルス性能もあり、偵察も攻撃も可能とされている。実物の機体が展示されたのは、今回の航空ショーが初めて。「シャチ」という名前の大型無人船も公開されているという。対艦ミサイルなどの兵器を搭載できるほか、ヘリコプターの離着陸も可能で、対潜水艦作戦や防空作戦などが実施できるとしている。中国メディアは、敵の無人機に備えた防空態勢も強化しているとアピールしている。アメリカ国防総省は、兵力や兵器の数では中国に劣るとして、ウクライナでの戦い方を参考に、安価な無人機や無人艇を大量に配備する方針「レプリケーター・イニシアチブ」を進めている。油井は、AIと無人機による戦いがアジアでも広がろうとしていて、今回の航空ショーはその一端を垣間見る場となっているなどと話した。
ロシアの安全保障会議の書紀を務めるショイグ氏が中国・北京を訪問し、きょう、王毅外相と会談した。中国外務省によると、両者は、ともに関心がある戦略的な安全保障の問題について包括的に意見を交わし、新たな共通認識に達したとしている。
油井秀樹キャスターらがエンディングの挨拶。
「歴史探偵」の番組宣伝。