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北朝鮮はトランプ氏が再び大統領に就任することが決まったことについて、談話や声明を発表しておらず、北朝鮮メディアも大統領選挙の結果に触れない状況が続いている。米国大統領選挙前には新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)を打ち上げ、韓米を批判する談話や声明を相次いで発表していた北朝鮮だが、トランプ氏の当選確定後は様子見状態の動きに転じている。金正恩総書記の目立った動きも伝えられておらず北朝鮮メディアも米国大統領選挙の結果には一切、触れていない状況。大学の教授はトランプ新政権の顔ぶれが決まり対北朝鮮政策の方向性が見えてきた段階で公式な立場を打ち出してくる可能性があると指摘する。トランプ氏は、ことあるごとに金総書記との親交を強調してきたわりには具体的な対北朝鮮政策には触れていない。そのため、トランプ政権2期目の対北朝鮮政策の輪郭が見えてくるまで北朝鮮は慎重な構えをとるとみられている。そして当面は、ロシアとの関係強化に注力するとの見方が強まっている。専門家は「北朝鮮は派兵した部隊が戦況にどれほどの影響力を持ちえるか見極めているはずだ」と指摘する。米国ではウクライナや中東での戦争により北朝鮮の非核化問題は優先課題にはなっていない。ただ、他の外交問題の解決が遅れた場合、トランプ氏が北朝鮮の核問題に関心を向ける可能性が少なくないとの声も出ている。