- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
オープニング映像が流れた。
今日の主な内容を紹介した。「SPOT LIGHT」はシリーズでお伝えしている気候変動対策とのこと。COP29で交渉が大詰めを迎える中、南米のアマゾンでは干ばつが新たな脅威となっている。
- キーワード
- 国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議
南米のアマゾンは世界最大の熱帯雨林が広がっているが、森林伐採や野焼きなどで多くの面積が消失し、地球温暖化を加速させる要因になると指摘されている。アマゾン川流域でで新たな脅威になっているのが干ばつ。そして今年も2年連続で記録的な干ばつになっている。アマゾン川の支流のソリモエンス川に面したマナカプルでは、周辺の街と集落の行き来は川が使われてきたが、今干ばつによって深刻な影響がでているという。水位の低下で川底の砂が露出。中にはボートを車両に乗せて運ぶ人も。アマゾン川の別の支流を訪ねてみると、水が引いて草が生えていた。この川で水上レストランを経営するジオゴ・ペレイラさんは、いつもは水でいっぱいです、歩いて行ったことはなかったと語る。これが新しいノーマルだと言われても商売は耐えきれません、3回目の干ばつが起こって支援がなければみんな失業してしまう、などと危機感をつのらせていた。
影響は流域の製造業にも出ている。この地域の最大都市、マナウスにある経済特区には日本企業などが進出し、輸入した部品の組み立てを行っている。これまで部品を運ぶコンテナ船が利用してきたのがアマゾン川。ところがマナウス付近の水位が低下したことで、大型の船が入港できなくなった。そこで下流のイタコラティアラに臨時の港を作った。ここで水深が浅くても航行できる小型船に荷物を積み替えマナウスへの輸送を継続している。施設の整備などの費用は約12億円に上った。
なぜ記録的な干ばつが起こっているのか。国立アマゾン研究所のへナート・セーナ研究員は、干ばつはアマゾン地域に限らず南米全体で起きていると指摘。エルニーニョ現象と大西洋の海水温上昇が同時に発生したことが原因ではないかと考えている。干ばつに見舞われた住民は、アフリカやアジアですでに見られるような気候難民となる恐れがあると述べた。
サンパウロ支局長の吉永智哉がサンパウロから中継。現地を訪れて驚いたといい、一面の砂の大地を見たときは砂漠なんじゃないかと思ったくらいだという。ブラジルのルーラ大統領はG20で「バクー(COP29)での任務をCOP30に先送りすることはできない」などと述べていた。気候温暖化対策に後ろ向きとされるアメリカのトランプ次期大統領が就任するのを前に、今回のCOPで気候変動対策を前に進める成果を確保することが出来るか、ブラジルにとっても正念場と言えそう。
アゼルバイジャン・バクーで21日に行われたCOP29。議論の焦点は途上国支援の資金について。世界文書の草案に具体的な金額が示されず各国から不満が相次いでいた。議長国のアゼルバイジャンは22日に新たな草案を公表したが、合意が当初の予定に間に合わないことがは確実で会期の延長はやむを得ないという見方が強まっている。22日の草案では先進国が主導し途上国に対し2035年までに年間2500億ドルの支援などとしている。
野原直路がバクーから中継。前日の全体会合では、出席者から失望したという表現が飛び出るほど緊迫した雰囲気が漂っていたという。今回の遅れは顕著で、会議が紛糾している最大の原因は、途上国の気候変動対策を支援するための資金を巡る先進国と途上国の対立。先進国側としてはせめて新興国にも負担を分散させたうえで、途上国に対しても温室効果ガスの削減に取り組むよう求める踏み込んだ表現を盛り込みたい考え。
アメリカで人気スポーツ選手の自宅が狙われている。NBAのボビー・ポーティス選手は試合中に2人が自宅に侵入して貴重品をごっそり盗まれたという。警察は4人の選手の自宅で起きた事件が似ているとしている。元FBI捜査官は「試合日程や住所を調べるのはとても簡単。彼らはSNSへの投稿も活発」と指摘している。
ナショナル・ジオグラフィックが200万枚以上の中から「ことしの写真」20枚を選んだ。夕暮れに飛び立つコウモリの群れ、魚の大群の産卵、若いコウテイペンギンなどに加えて、貴重なトラを撮影するために頑張る写真家の姿もあった。編集長は「写真家が見ている世界の多様性を伝えたい」と語った。
きょうは台湾の大学に通いながら太平洋戦争の記録の継承に取り組む土山祐実さんについて。今戦時中のある悲劇に注目している。舞台は台湾とフィリピンの間の「バシー海峡」、多くの兵士や物資が海を越えた日本の船は次々と米国軍に沈められ犠牲者は10万人以上とも言われている。しかし当時の記録は殆ど残されておらず調査も十分に行われていない。この歴史を風化させてはならないと今月土山さんたちが中心となり慰霊祭が行われた。佐賀県の住職・吉田宗利さんはバシー海峡で駆逐艦の艦長だった父親を亡くした。弔辞を読んだ遺族代表・古川佐恵さんは輸送艦に乗っていた伯父を亡くした。土山さんが平和について深く考えるようになったのは5年前、日本語世代と呼ばれる台湾のお年寄りから戦争体験を聞いたことが活動のきっかけだった。以来戦争の悲劇を同世代の若者に知ってもらおうと台湾のお年寄りと日本人留学生の交流会を定期的に行ってきた。
中国外務省は日本を含む9か国に対して、短期滞在ピザを免除する措置を30日から実施すると発表した。中国政府は2020年3月に新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ビザの免除を停止していた。今回の措置ではこれまで15日だった滞在期間が30日に延長された。実施期間は来年末までとしている。
レバノンでイスラエル軍が国連のPKO、平和維持活動にあたる部隊を攻撃したことをめぐりPKOを統括する国連の高官は大きな影響が及んでいると強い危機感を示した。国連・ラクロワ事務次長は、「敵対行為を止める必要がある」とPKOの意義を強調している。
米国のトランプ次期大統領は南部フロリダ州の前司法長官パムボンディ氏を司法長官に起用すると発表した。
北朝鮮の金正恩総書記がICMB級のミサイルが並ぶ兵器の展示会で演説し、核・ミサイル開発を推進する姿勢を強調した。韓国メディアはトランプ氏の再選後、首脳協議が再開されるとの見方を示している。
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